ICカードが拓く新たな可能性

ICカード

ICカードは、これからの私たちの生活をどう変化させていくのでしょうか?
私たちにどんな恩恵を与えてくれるのでしょうか?

キーワードは『他業種間の連携・業界の流動化』と『エコロジー』です。

まず、『他業種間の連携・業界の流動化』ですが、これにはポイントプログラムが関係しています。実は、電子マネー(ICカード)とポイントプログラムには深い関わりがあります。

『Edy』が代表的な例で、「電子マネーを使うとポイントが貯まる」という仕組みを利用して会員数を増やしました。また逆に、特に携帯電話タイプのICカードでは、複数の店舗のポイント加算や利用状況を一つの携帯で管理できるので、ポイント管理にICカードが重宝されています。

さらに『Edy』の『ANAマイレージクラブEdyカード』をはじめとして、ポイントを電子マネーに交換できるサービスが多く登場しています。
東京メトロが発行するクレジットカード『Tokyo Metro To Me CARD』では、提携先の三越や日本通運を利用することでポイント(メトロポイント)が貯まるのはもちろん、PASMOによる乗車でポイントが貯まり、貯めたポイントを今度はPASMOにチャージでき、さらにはポイントをANAマイレージと相互交換することも可能です。

スーパーなど小売店が発行したポイントが、航空会社のマイレージになったり、電子マネーに変わったりするのです。
今まで、ポイントというと、そのポイントを貯めたお店でしか使えず、景品がもらえたり、割引が適用されたりするぐらいでしたが、ICカードが登場したことで、ポイントサービスが流動的なものになってきているのです。そしてさらにICカードが、ポイントを介して、小売と交通など、他業種間の連携を促していることがわかります。そしていよいよICカードの大御所Suicaでも2007年6月1日からポイントサービスが始まります。

また業界全体を大きく捉えると、ポイントプログラムだけではないことにも気づきます。独自のクレジットサービスDCMXを始めたドコモは、通信から金融の分野に足を踏み出そうとしています。駅の外の商業施設での電子マネー利用に力を入れはじめたJRは、交通から小売の分野に少しずつ重点を移してきています。
今後、ICカードは、さらに業種間の壁を取り払っていくことでしょう。

また『Suica』に代表されるように、使い捨ての磁気式プリペイドカードと比べて、チャージして繰り返し使えるICカードは、効率的で環境に優しい『エコロジー』なカードだと言えます。
さらに、これは先ほどのポイントとも関わってきます。これまで、お店ごとに発行していた紙のポイントカードが、携帯電話一台の中に納まるのですから、とても効率的で、『エコ』な技術だと言えます。

またICカードを利用しているおサイフケータイには、『トルカ』というサービスがあります。これは、今まで紙で配布されていたクーポン券などを、電子クーポンとして携帯電話に取り込めるようにしたサービスです。紙媒体を使用せずに、おサイフケータイをリーダー/ライターにかざすだけで、店舗情報やクーポン券などを携帯電話に入れることができるため、こちらも便利で環境に優しいサービスと言えるでしょう。

また『エコマネー』というものがあります。
『エコマネー』とは、環境配慮行動(レジ袋を断るなど)を行ったり、ボランティア活動に参加したりした際に支払われる地域通貨のことで、代表的なものとしては愛知万博で発行された『EXPOエコマネー』が有名です。『EXPOエコマネー』は、環境学習に参加したりすると、参加者にエコマネーが支払われ、貯まったエコマネーは植樹活動に寄付したり、エコ商品の購入に使うことができるシステムになっています。これまで約25万人の人が『EXPOエコマネー』を利用しており、この『EXPOエコマネー』はICチップを搭載した『愛・地球博』の入場券に貯まっていく仕組みになっています。
このようなエコマネーの普及にも、ICカードは役立っています。

ICカードは、「大変便利で、高いセキュリティ機能を備えている」という特徴の他に、その情報量の多さから、他業種間での連携を促進したり、サービスを流動的にする性質を持っています。一方、環境にも優しい面を備え、これからの活躍がますます期待される技術だと言えます。

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