電子マネーと携帯電話

ICカード おサイフケータイ

現在、日本で主に使われているICカードの形状は二種類あります。
ひとつは、プラスチックカードにICチップを埋め込んだカード型ICカード、もう一つは、携帯電話にICチップを装着した携帯電話(モバイル)型ICカードです。

実際、『電子マネー』と聞くと、カードタイプではなく、この携帯電話、いわゆる『おさいふケータイ』を想像する方も多いのではないでしょうか?

この 『おサイフケータイ』は、『モバイルFeliCaチップ』を搭載した携帯電話のことで、ドコモが2004年7月に発売開始しました。

『おサイフケータイ』が出た当初、モバイルEdyがプリインストール(利用者が携帯電話を買う前から、あらかじめアプリケーションがインストールされていること)されており、その影響を受け、Edyが急速に普及しました。ちなみに『おサイフケータイ』のモバイルEdyの使い方は、Edyカードと一緒で、あらかじめチャージをしておいて、リーダー/ライターにかざして支払いを行います。

このモバイルEdyの普及を受けて、また2006年1月のモバイルSuica導入に向け、au、ソフトバンクも、ドコモの商標登録である『おサイフケータイ』を取り入れざるをえなくなり、2005年秋頃から、この2キャリアからも『おサイフケータイ』が発売されるようになりました。

現在では三社とも『おサイフケータイ』を発売しています。
しかし、やがてドコモは、ビットワレットという『他社』が発行しているEdyではなく、iDというドコモ独自の電子マネーサービスを始めるようになりました。

そして、2006年に入り、ドコモの携帯のプリインストールは、Edyではなく、iDに移行していきます。
さらに、2006年4月からドコモはiD以外にもDCMXという電子マネーサービスをはじめています。DCMX も2006年夏以降からプリインストールされた機種が販売開始されています。iDやQUICPayが、これらとは別に、必ずクレジットカードを先に発行しなくてはならないのに対して(支払い方式がポストペイであり、電子マネー利用分をクレジット利用分と合算して指定口座から引き落とすため)、DCMXはクレジットカードを発行しないのが特徴です。支払いはポストペイですが、電子マネー利用分は携帯電話料金に上乗せして請求する仕組みになっています。つまりDCMXは、クレジットカードを持っていなくても、携帯電話単独で利用可能なポストペイ電子マネーなのです。

ドコモに対抗するように、auも、2006年秋以降発売のおサイフケータイにQUICPay(次項で説明)のプリインストールを行っています。

では、これら携帯電話電子マネーの強みは何なのでしょうか。
それは、残高・利用履歴の確認が簡単なこと、チャージがボタン操作で手軽にできることです。
カードタイプの場合、残高・利用履歴の確認やチャージをするために、わざわざお店まで行ったり、『PaSoRi(FeliCa対応のリーダー/ライター)』を接続したパソコンを用意したりしなくてはなりませんでした。

これが液晶画面とネット接続の通信機能を持つ携帯電話をいうインフラを利用することで、時間がある時に、いつでもどこでも残高・利用履歴確認とチャージができるようになったのです。

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