スルッとKANSAI PiTaPa(ピタパ)

ICカード 電子チケット

関西圏の私鉄が共同で発行している磁気式カードが『スルッとKANSAI』です。この『スルッとKANSAI』は、Suicaで言うと磁気式のイオカードにあたります。もっと言えば、JRではなく、私鉄が発行しているカードなので、PASMOの前身であるパスネットにあたります。

関西圏の鉄道・バス利用者の80%以上が『スルッとKANSAI』を利用しているというので、いかに関西の私鉄が強いかがわかります。
その『スルッとKANSAI』が、ICカードとして生まれ変わったのが、『PiTaPa(ピタパ)』です。
PiTaPaという名称は『Postpay IC for “Touch And PAy”』の略からきています。

PiTaPaは、その名前の一部『Postpay』からもわかるように、日本の交通系ICカードとしては初のポストペイ(後払い)方式です。ちなみにSuica、ICOCAなどは全てプリペイド(前払い)方式です。
ポストペイではプリペイドのようなチャージが必要ありません。支払いは月ごとに利用分を集計した後、指定口座から引き落とされます。ちょうど携帯電話の通話料の支払いに似ています。チャージの手間がない分、利用者はより便利に乗車カードを利用できます。

さらに携帯電話で各種割引が行われるように、PiTaPaでも、月締め段階で利用実績に応じて自動的に割引が行われる仕組みになっています。
割引は大きく分けて3種類あります。


一つは、利用額割引です。ひと月の利用額に応じて割引が適用されます。

二つ目は、利用回数割引です。ひと月に同じ運賃の区間を11回以上利用すると割引が適用されます。

三つ目は、区間指定割引です。
この区間指定割引は定期券にあたるサービスと言えます。携帯電話でいうとパケット定額制のようなもので、あらかじめ区間を指定しておき、その区間運賃の総額が一定額以上に上がらないようになっています。この一定額は一ヶ月定期の金額に相当します。通常の定期券では、最終的に定期券金額分ほど利用しなかった場合、「普通に切符を買って乗ればよかった」「損をした」ということになりますが、PiTaPaの区間指定割引では、月末段階で利用が一定額に届かなかった場合、自動的にこの区間指定割引の適用から外され、普通運賃、もしくは、回数割引料金が自動適用される仕組みになっています。つまり、一番お得な支払い方法が自動的に適用されるようになっており、損がありません。
これは、利用者にとって、回数券、定期券、普通乗車券のどれが一番得なのか、わざわざ自分で計算してなくても良い、便利な乗車システムと言えます。

また、PiTaPaは電子マネーの利用でも、特徴があります。これは『ショップdeポイント』と言って、PiTaPaをショッピングや観光施設で利用すると、利用額に応じたポイントが貯まり、そのポイントで交通利用額が割引される、というものです。

PiTaPaは、交通分野以外の小売分野とのつながりが強いカードと言えます。それは、例えば、阪急電鉄と阪急百貨店というように、大手私鉄とその私鉄が持っている百貨店との連携が強いからだとも考えられます。

その影響か、2007年1月時点でPiTaPaの利用可能店舗は13,000店舗と多く、駅の外の商業施設でも幅広く利用されているのが確認できます。

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