流通の場で〜ICタグなど〜

ICカードと流通

流通、物流の分野では、『ICタグ』と呼ばれるものの効果が期待されています。

『ICタグ』は、ICカードのようにICチップをプラスチックカードに埋め込むのではなく、ラベルやコイン、カプセルなど、様々な形のものに埋め込んだもののことで、米粒、もしくは砂粒ほどの大きさしかありません。
このICタグを物品に取り付けることで、作業の効率化、流通履歴の追跡可能化が期待されています。

例えば食品の流通分野では、商品に取り付けたICタグに、生産者や加工工場などの情報をその場その場で書き込んでいきます。
流通履歴の明確な商品が消費者の手元に届き、消費者は専用のICタグ読み取り機でその情報を確認します。

結果として、消費者は、自分が望む食品を、安心して手に入れることができるようになります。
同時に生産者側も、販売状況・在庫状況が自動的に把握できるため、効率的な生産が行いやすくなります。

さらにこのICタグに賞味期限や価格も同時に書き込んでいけば、作業の効率化にもつながります。
ICタグは、バーコードよりも一度にたくさんのタグ情報が読み取れるため、現在のようにレジで一つ一つ商品のバーコードをリーダーにかざす必要がなく、かごの中の商品を一括で精算できるというメリットもあります。

現在、このような実験が行われながら、規格の標準化を策定しているところです。
これら流通分野におけるICタグが実用化される日も近いと言われています。

また空港の手荷物サービスでも、ICタグを取り入れた『手ぶら旅行』というサービスがはじまりました。
この『手ぶら旅行』は、手荷物にICタグを取り付けることによって、出発地(自宅)から目的地(渡航先の空港)までの手荷物の搬送を、一貫して請け負うサービスです。

具体的には、利用者は、家の玄関で手荷物を宅配業者に渡し(ICタグをとりつける)、そのまま手ぶらで空港に向かい、飛行機に乗って、目的地の空港で手荷物を受け取る、という流れになっています。

持ち主の個人情報や搭乗機の情報、『宅配業者→出発地の空港→手荷物検査→目的地の空港』の経路履歴、空港の手荷物検査の結果などをICタグに書き込んでいき、荷物を管理します。

現在、JAL、ANAの国際線(一部除く)で『JAL手ぶらサービス』『ANA手ぶらサービス』として導入されています。

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